十月末に日本列島を襲った台風二十一号。あの夜、バリバリと屋根の銅板が剥がれる音で目が覚めた。

 あの日は知人の入寺式で遠方へ出向いており、帰りの飛行機はすでに欠航が決まっていた。次の日は特に急ぎの予定も無く、留守を任せた家人からは台風の中移動するよりもう一泊してはと提案されたが、何となく虫の知らせがあり、電車で五時間かけて京都の自坊に帰り着いた。

 京都には長く住んでいるが大き

「おばあちゃん、私もやってみたーい」

  私が筆を使って、お便りを書いているときです。孫がそばにやって来て、筆を使っている私の手元をじっと見ていました。

「じゃあ、これに書いてごらん」

 私は嬉しくなって、筆とこれから書こうとしていた用紙を一枚渡しました。すると、小さな紙に名前をひらがなで、幅いっぱいに大きく書いていました。はじめて筆を使うのですから、鉛筆のように

 前回までは、暦に日常を支配されていた平安貴族のお話を紹介しました。

 では、逆に当時の武士の場合はどうだったのでしょうか。当時の記録を見てみると、源平合戦の時なども良い日を選んで軍事行動をしていた事が記されており、やはり武士達も暦の吉凶を信じていた様です。

 戦国時代になると、戦いに際して暦や方位に関する知識が兵法に組み込まれていきました。そしてそれらを駆使して、作戦を立ててい

 十二月八日はお釈迦様が菩提樹の下で悟りを開かれた日と言われこの日は成道会を行うお寺も多い。

 根源的な苦しみを離れるための真理を悟ったお釈迦様だが、最初はその真理が難解すぎて人々が理解できないのではないかと考え、皆に教えを説くのを躊躇されたそうだ。それでも人々を救いたい一心で教えを説かれたのである。

 それから遙か長い年月を経て日蓮聖人に伝わり、そしていま私たちがお題目という形