明治政府は改暦にあわせて、全ての暦注を迷信として暦から削除しました。暦注とは陰陽五行説に基づいた、暦についている様々な吉凶判断です。その暦注を除いた暦を、政府は公式暦として発行していたのですが、部数はそれほど伸びませんでした。

 実は現在の海賊版の様な偽暦が多く出回っていたためです。この偽暦は発行者と住所をたくみに隠し、正体不明の為「おばけ暦」と呼ばれていました。この暦には、旧暦で使われていた様々な吉凶判断に加え、今では一般的になっている「六曜」や「九星」も使われはじめ、毎年ベストセラーとなっていきました。 

 改暦の荒波を乗り越えて残った暦注は、今も吉凶判断に使われています。次回からは五行説と、これら暦注を紹介していきたいと思います。