暦には「暦注」というものが示されています。暦注とはその日が吉か凶か、何をすれば良いか、何をしてはいけないのかを表したものです。今でも大安、仏滅等を見る機会は多いと思いますが、旧暦では暦注のない日はないほどで、生活の基本となっていました。

 こんな暦注の多くは古代中国で生まれた思想である「陰陽五行説」を元に発展してきたものです。

 この説は、この世は全て陰と陽の二元素で成り立っているという陰陽説と、万物は木火土金水の五つの気でなり、それの生滅の動きにより形成されているとする、五行説とが合体したものです。

 暦はこの思想の影響が大きく、年月をはじめ方位や時刻等の他、なじみの深い十二支などほとんどのものがこの説に基づいて発展しています。