前回まで五行説について書いてきましたが、暦の中で一番よく目にする五行といえばやはり、十干と十二支でしょう。

 十干も十二支も五行に基づいていますが、起源は古代中国の殷の時代、紀元前十五世紀頃に成立したもので陰陽五行説より古いものです。

 十干とは甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸の事で五行との関係は甲乙が木、丙丁が火、戊己が土、庚辛が金、壬癸が水となります。

 そして、それぞれに陽と陰があり、陽が兄(え)、陰が弟(と)を表します。例えば甲(きのえ)が兄、乙(きのと)が弟という様にです。

 一般的には「えと」と言えば、十二支を思い起こしますが、実は十干の兄が「え」、弟が「と」となり、「えと」と言う言葉自体は兄弟関係を表しているのでした。