お堂の前に垂れ下がっているヒモを振るとがらんがらんと荘厳な音がする。この音響具を鰐口といいお寺や神社でよく見かける。

 これは、参詣者の来意をお堂の神様に伝えるものであり、家でいうところのインターフォンのようなものである。

 一生懸命な気持ちの表れかもしれないが、全力で鰐口を叩いている方をたまに見かける。仏さまに来たことを知らせることは大事であるが、やたらと大きな音で鳴らすとかえって耳障りとなり仏さまに対して失礼にあたる。鰐口は音を供養するという意味もあるため、力を込めて大きい音をだすよりも、仏さまが聞いて心地よいように、いい音を出すことが大事だ。

 鰐口を叩いてこれから参詣する旨を神仏に表明しその音色を供養する。その後一心にお題目を唱えれば、必ずより多くの功徳が得られる。