太鼓は法要に無くてはならない仏具の一つである。重厚感のある音は場を荘厳にし、テンポのよいリズムに合わせて唱えるお題目は心の雑念を取り去ってくれる。

 また、日蓮宗では団扇太鼓をよく使う。団扇太鼓とは円形の枠に革を張り柄をつけただけのシンプルな太鼓だ。その見た目に似合わぬ迫力ある音と通常の太鼓より手軽に携帯できるため僧侶が行脚で使うだけでなく、江戸時代中期にはすでに様々な講中で使われるようになっていたといわれている。

 団扇太鼓の打ち方は、お題目に合わせて、五打ないしは三打する。行脚の時は五打が用いられ、講中では三打が多い。

 最近太鼓を打ちながらお詣りする方は減ってきたが、周りの方の邪魔にならないよう気をつけさえすれば、太鼓片手に大勢で参詣に行くのもお詣りの醍醐味ではないだろうか。