秋はお萩、春はぼた餅。どちらも同じものだが、季節によって呼び方が違う。

 では、夏と冬はないかと辞書を引いてみると、他に「隣知らず」や「北窓(きたまど」とも言うらしい。

 お萩はお餅のようにペッタンペッタンと激しくつくわけではないので、ついているのが分からない。そのためつき知らず、転じて、月知らず。北の窓からは月が見えないので北窓と言ったのか。何とも風流な言い回しだ。

 年の瀬も迫り、慌ただしい毎日が続くが、北窓でも食べて落ち着ける、心の余裕を持っていたい。   U.K