祖父の代から食堂を営むYさんの店は、近所に役所や警察署などもあるため、昼時ともなれば出前の電話が鳴り止まないほど商売は順調でした。ところが、支店を出すまでになった店の経営も、ファミリーレストランや弁当業者が街に進出してくるにつれ、今までの様に商売が出来なくなってきていました。

 そんな時、阪神大震災で被災し、本店での営業が出来なくなりました。本店を閉鎖し、支店で家族だけでの営業とな

 滋賀県の商人を近江商人といい、「三方よし」の家訓が有名だ。

 三方よしとは「世間よし、売り手よし、買い手よし」のこと。

 この考えは、仏教の菩薩行に似ている。菩薩行の目標は皆の幸せの実現である。そのため自らは仏道を求め、他の衆生に対しては法を広め伝える。

 多少の違いはあれど幸せな社会の実現のため、どうすればお客さんが幸せになれるかを考え実践し、結果として自らも潤いを得るという考え

 私が東京にいた頃、自称江戸っ子の友人が目を輝かせて「もうすぐ御会式、楽しみだね」と一言。

 秋になると血が騒ぐのだという。

 日蓮宗徒でもなく、普段話していても宗教に関心があるようには見えない。何故こんなにはしゃいでいるのかどうも判らなかった。

 気になったので詳しく聞いてみると、池上本門寺の御会式の事を言っているようだと解かった。
 

 辞典で「幸せ」を引くと「仕合わせ」とも書くと出てきます。これは運命のめぐり合わせという意味で、昔の人は、良くも悪くも運命のめぐり合わせを「仕合わせ」と呼んだそうです。確かに日々の生活の中で良いめぐり合わせばかりでないということは私たちもよく理解していることです。