さて今回からは日常の感覚では感知できない無意識の領域についてみていきましょう。

「無明」は、今までも説明した様に、四聖諦の理解がない状態を指す言葉であり、苦の根源です。

「行」は、五蘊(ごうん)の「行」と同じで、身体で感受して心で思ったことに対して、無意識で何かを作りだそうとする作用のことです。

わかりにくいと思うので例を挙げて説明しますね。

例えば道を歩いていて突然雨が降ってきたとしましょう。

すると次にどんな精神的作用が働くでしょうか? 

濡れたくないとか、傘をささなきゃと思うでしょう。

つまり雨というイメージが頭に浮かぶと、そのイメージに対して何らかの意思が生まれるのです。

この意思こそが「行」なのです。