法話(毎月更新)

真如寺の僧侶が毎月交代で法話を書いております。何気ない日常にある法華経の教えを感じて頂ければ幸いです。

 「お父さん。」

 「何だい?」

 「今みたいに、車に乗って僕が前に進んでいくと、周りの景色はなんで後ろに動いていくん?」

 これは、軽度の自閉症スペクトラム児である小学四年の息子の問いである。

 通常、多くの人は、自分が車で前方に移動すると景色は後ろに遷移していくことを何度か経験すると、それは経験則として“当たり前のこと=知識”になる。

 しかし息子の場合、

 中国西安の郊外にある草堂寺という仏教寺院で、日蓮宗はじめ日蓮聖人門下連合会の各宗が一堂に会して鳩摩羅什三蔵法師(くまらじゆうさんぞうほつし)報恩大法要が執り行われ、私も出仕参詣の機会を得た。この草堂寺というのは法華経がインドのサンスクリット語から漢訳された場所である。

 令和三年つまり再来年、宗祖日蓮大聖人御生誕800年の慶年を迎える。これに先だって、私たちが読誦する妙法蓮華経を

 『キングダム』という漫画がとてつもない人気を集めている。時は春秋戦国時代。下僕の少年が、若き日の秦国王と出会い、共に中華統一という果てしない夢へ突き進むという物語である。単行本は現在五十四巻まで発売され、総発行部数は四千万部を数える。更に今年四月に実写映画化され興行収入は五十億円を突破した。

 このキングダムはバトル漫画なのだが、各キャラクターが自身の哲学を語る場面も数多く描かれ