山のたより

能勢家文書

「信友」の「山のお便り」欄の記事を掲載しております。

 ある調査によると、三十代を越えると新しい音楽を聴かなくなる傾向があるそうです。

 私も十代の頃は好きな歌手の新曲が出るとラジオに食らいつき聞いていたものですが、二十年経ってカーステレオから聞こえる曲と言えば結局あの頃とほとんど同じままです。

 仏教の根本原理の一つが「諸行無常」であり、全ては変わり続けていると考えます。

 人間慣れると変わるのが億劫にな

 大きな行事が終わった日の帰り道。少しの疲労と大きな充実感を感じながら、途中コンビニに立ち寄った。

 買い物を済ませてドアに近づくと、中学生くらいの女の子が閉まろうとするドアを開けて待っていてくれた。

 何気ない親切が大変嬉しく、思わず深々と礼をしてありがとうと言うと、女の子は少し照れくさそうに笑って去って行った。

 仏教で人を助ける行いを菩薩行と言い、

 桜が咲くと新しい生活が始まり、大人も子どももワクワクドキドキしてくるのではないだろうか。

 新年度に際して、子どもと親に向けた仏教の本が静かなブームを呼んでいるらしい。子育てという答えのない問題に仏様の智慧を借りて取り組もうと言うことかもしれない。

 何冊か目を通してみると、簡単な言葉と具体例でエッセンスがまとめられていて子どもだけでなく、大人が読んでも興味深い。

 仏様のお弟子のシュリハンドクは自分の名前も忘れてしまうような人でしたので、仏様はチリを掃く修行をお与えになりました。

 毎日たまるチリの掃除をするうちに、このチリは地面の上だけでなく心の中も同じであることに気づき、そのことでお釈迦様から将来の成仏を約束されたといいます。

 本宗では給仕第一と言われ、お経や掃除で仏様の居場所を清浄にする事を重視します。

 学生時代の恩師から聞いた言葉。

 「学問」とはただ学ぶことだと思われがちだが、実は適切な問いを考える事が重要。しっかり観察し適切な質問が立てられれば論文は八割は終了だ、と。

 自分に当てはめても学校を卒業してからはなおさら「学」よりも「問」の難しさと大切さを感じる事が多い。

 お祖師様も生涯で大きな問いをいくつか立てておられ、その答えを経典に尋ねて答え