日蓮宗大荒行。その修行僧が身に着けるのは麻の袈裟衣だ。

実はこの姿は私たち出家僧の死に装束である。私たちが臨終を迎え棺の中に入る時は、この姿になるのである。修行僧のこの装束には二つの意味がある。

一は、すでに仏の弟子として出家した時点で身命を仏に委ねたという、その原点を忘れずに修行するという心を示すため。

二は、たとえ力及ばず修行中端に倒れても、最後まで志を貫くという姿勢を表すものである。外で待つ身としてはただ無事の成満を祈るばかり。二月十日行僧はその荒行を終えて成満を迎える。KJ